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2022年4月05日

ペットボトルをリサイクルした布を看板にしてアクリル代替

リディアワークスがSDGs対応を強化、フレーム枠は再生アルミ材、縫製ラバーも環境対応

株式会社リディアワークス(所在地:東京都墨田区立川3-6-5、代表取締役:小林史人)は、内照式の布看板「ルーファス」(特許取得済み)について、リサイクル布を用いるとともに環境対応を強化しました。ペットボトルをリサイクルしたポリエステル布を使い、本体のアルミフレーム枠も回収アルミ材を50%以上使用した再生アルミ材で製造しました。また、布の周囲に縫製するラバーは燃やしても有害ガスが発生しないオレフィン製にしました。国際社会共通のSDGs(持続可能な開発目標)に対応するもので、とくにペットボトルのリサイクル看板は画期的な取り組みとなります。オプション品として従来の「ルーファス」の布印刷に比べ10%程度割高の1平方メートルあたり1万8000円の設計価格で4月に発売、3年間で合計6000万円の売り上げを見込みます。

「ルーファス」は印刷した布をアルミ枠にはめ込む時に、しわが寄らず、たるまないように工夫をこらした布看板で、すでに新千歳空港やSUBARUのディーラーなどで従来の電飾看板に用いられるアクリルから置き換わっています。アクリルと比べ製造時の二酸化炭素(CO2)を95%削減、電気代を68%削減(リディアワークス調べ)するほか、取り付けに専門的な技術を必要とせず、面板割れ落下事故の恐れもないことから、2019グッドデザイン賞のベスト100に選出されています。政府のワンウェイプラスチック25%排出抑制目標を受けて、注目度を増しています。

今回はさらに環境対応を強化しました。まず、印刷する布をペットボトルのリサイクル品にしました。アルミフレーム枠には再生アルミ材を使用。アルミ枠の溝に差し込んで布を展張設置(特許取得技術)するための布周囲の縫製ラバーは従来の塩化ビニール製から環境対応のオレフィン製に切り替え、本体のコーナー金具はリサイクル可能にしました。

オプション品とし、価格も若干割高となるのはペットボトルリサイクル布、再生アルミ材、環境対応オレフィン製エッジラバーのコストアップがあるほか、流通量が少なく、安定供給が難しいためです。モニター導入割引プランを用意し、徐々に環境意識の高い企業に浸透していきたいと考えています。

電飾看板は圧倒的にアクリル板が普及し、布看板の比率は1%にも満たないのが現状です。リディアワークスは布看板比率を政府のワンウェイプラスチック削減目標に対応する25%に高め、環境負荷を減らしたいと考えています。リディアワークスはこのほか、新型コロナウイルスを1時間に80%余り減少させる銅の抗菌フィルムを開発し、カウンターやマスクケース、スマートフォンの液晶用保護フィルムなどに展開しています。

以 上

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日経MJに掲載されました。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC234RO0T20C22A3000000

写真=内照式の布看板「ルーファス」(東京都渋谷公園通りギャラリーで4月10日まで開かれている「Museum of Mom’s Art ニッポン国おかんアート村」にて)

2019年度 グッドデザイン賞 ベスト100受賞